いくら?債務整理の費用|手続き別の相場と払えない時の対処法

いくら?債務整理の費用|手続き別の相場と払えない時の対処法

任意整理・個人再生・自己破産・特定調停・法人破産。各手続きごとの費用相場をまとめて公開
更新日:

借金を返済できないので債務整理したい。でも、金銭的余裕がなく弁護士費用を払える自信がなく手続きできずにいる。このように費用の支払いが不安で債務整理に踏み出せずにいませんか?

実は、債務整理は無料から始められる。さらに、弁護士や司法書士に依頼した後の費用も法テラスの立替えや各事務所の分割払いで無理なく支払うことができます。

特定調停や任意整理、個人再生や自己破産。会社経営者が利用する法人破産。それぞれにかかる費用と、費用を払えない時の対処法をご紹介します。

借金問題は時間が経てば経つほど悩みは深刻に。借金も膨らみ、最終的にかかる金額も大きくなります。返済できない借金にお悩みの方は、1日でも早く対策されるのがおすすめです。

法テラスや弁護士・司法書士の無料相談を利用したからと言って必ず依頼しなければいけないルールもないので、ぜひ一度相談されてみてはいかがでしょうか。

債務整理の費用|任意整理・個人再生・特定調停・法人破産にかかる金額

債務整理の費用

債務整理の中で最も費用を抑えられるのは特定調停。次に費用がかからないのは任意整理です。反対に最も費用がかかるのは自己破産ですが、その分借金の減額率が高いので、借金が高額な方や収入の見込みがない方は自己破産が良い場合もあります。

任意整理と特定調停は1社ごとにかかる費用が加算されますが、他はまとめて手続きできます。複数の借入がある方が任意整理や特定調停を利用するとかえって費用が嵩むこともあるのでご注意ください。

また、任意整理以外は裁判所を通して手続きされるため、裁判所に支払う予納金が発生します。弁護士費用と合わせ、それぞれの手続きでかかる費用は以下です。

手続きの種類

弁護士費用の目安

裁判所への予納金

費用合計(目安)

手続きにかかる期間

任意整理(1社あたり)

3〜5万円

なし

5万円〜(1社あたり)

3〜6ヶ月

個人再生

30〜50万円

約3万円+再生委員の報酬(25〜25万円)

50〜80万円

6〜12ヶ月

自己破産(同時廃止)

30〜50万円

約2万円

30〜55万円

3〜6ヶ月

自己破産(管財事件)

30〜50万円

20〜50万円

50〜100万円

6〜12ヶ月

特定調停

なし(本人が申立てる)

印紙代(500円)+切手代(1,000円)程度 / 1件あたり

1万円以下(1件あたり)

3〜6ヶ月

自己破産は、同時廃止と管財事件どちらで手続きするかによって費用が変わります。管財事件の方が高くなりますが、希望で手続きを選ぶことはできません。裁判所によって判断されるので、手続き方法は裁判所の決定に従ってください。

弁護士費用は依頼する事務所によって前後します。「債務整理しよう」と決められましたら、2〜3社に相談し、相見積もりを参考に正式依頼する事務所を決定されるのがおすすめです。

任意整理|費用の内訳

先述した通り、任意整理は債務整理する債権者ごとに費用がかかります。借入先が1社なら(×1)、借入先が5社なら(×5)としてご参考ください。また、裁判所を通さずに行う手続きなので、任意整理は裁判所への予納金がかかりません。

ただし、任意整理でカットできるのは将来利息のみ。元本の減額または免除はできないので、減額率が低い手続きです。

名目

相場(1社あたり)

何に対する費用か

着手金

2〜4万円

弁護士や司法書士に依頼した時に支払う基本料金

解決報酬金

1〜2万円

債権者と和解した時に支払う成果報酬

減額報酬金

減額分の10%程度

利息カットや過払い金返還で減らした分の「%」

任意整理は借金額が小さいほど効果のある債務整理です。「利息を返済できないけど、元金なら返せる」状態の方におすすめ。他の債務整理と比べると費用も抑えられるので、借入額が少なく、債権者の数も少ない方はメリットが多いです。

たとえば、2社の借入を任意整理する場合、費用相場は10〜15万円程度。5社なら総額20万円(4万円×5)、減額報酬を含めると25〜35万円くらいになります。

また、任意整理の場合弁護士・司法書士どちらでも対応可能で、司法書士の方が弁護士より費用を抑えられる可能性が高いです。ただし、以下のように司法書士が扱える金額は140万円までと決まっています。

法務大臣の認定を受けた司法書士については、簡易裁判所における訴額140万円以下の訴訟、民事調停、仲裁事件、裁判外和解等の代理及びこれらに関する相談

引用元:日本司法書士会連合会

1社あたり140万円以上の借金を任意整理したい場合は弁護士への相談が必須なので、借金額に合わせて相談先を選ぶのも良いでしょう。

個人再生|費用の内訳

個人再生 費用の内訳

個人再生は裁判所を通す手続きなので、弁護士または司法書士費用の他、裁判所への予納金がかかります。その分裁判所を通さない任意整理より費用がかかりますが、任意整理ではできない元本の減額もできるので、将来利息のカットだけでは足りない方が利用されることが多いです。

項目

費用相場

弁護士または司法書士の着手金

30〜50万円

個人再生委員報酬

15〜25万円

申立て費用(印紙代・切手代)

約3万円

官報公告費用

約1.4万円

合計

約50〜80万円

個人再生は弁護士・司法書士どちらに相談しても行える手続きです。ただし、司法書士が扱えるのは、1社140万円までの債務。1社でも140万円を超える借金がある場合は司法書士では取り扱えません。

司法書士が扱える「140万円」というのは、あくまで1社あたりの金額。複数の借入があり、借金の合計額が140万円を超えるケースは司法書士も対応可能なので、対象の方は司法書士への相談もご検討いただけます。

また、手続きにかかる費用は申立てる裁判所によって異なります。原則として個人再生委員の選任が必要なのは東京地裁。大阪地裁は選任されないこともあります。

個人再生委員なしで手続きされる方が費用を抑えられますが、申立てる裁判所を自分で選ぶことはできません。お住まいの地域を管轄している裁判所への申立てることになるので、費用は裁判所の指示に従ってご用意ください。

特定調停|費用の内訳

特定調停は弁護士や司法書士に依頼せず、ご自身で裁判所に申立てる債務整理です。費用そのものは抑えられますが、書類の用意や裁判所への出廷など、全てを自分で行わなければいけません。

裁判所は平日に出廷することになるので、債権者が少なく行政書類の作成に慣れている方が向いています。

項目

金額(1社あたり)

収入印紙

500円

切手代

500円(100円切手×4枚+10円切手×10枚)

合計

1,000円

特定調停にかかる費用は1社あたり約1,000円です。裁判所によって前後するので、特定調停をお考えの方は最寄りの裁判所にご確認ください。

自己破産|費用の内訳

自己破産は同時廃止・管財事件の2種に分けられます。同時廃止の方が費用を抑えられますが、どちらで手続きするかを自分で選ぶことはできません。同時廃止・管財事件の選択は裁判所が判断します。

また、管財事件は少額管財・通常管財の2種があります。自己破産の中で最も費用がかかるのは通常管財ですが、これもご自身の希望で選択することはできません。

項目

同時廃止

少額管財

通常管財

弁護士費用

30〜50万円

40〜60万円

50〜100万円

裁判所予納金

約2万円

20万円〜

50万円〜(法人の場合:70万円〜)

官報公告費

約1.1〜1.9万円

約1.5万円

約1.5万円

費用合計

30〜60万円

60〜80万円

100万円以上

自己破産を選んだ際、その手続きになるかの簡単な違いは以下です。

免責不許可事由とは・・・ギャンブルや浪費など、自己破産を利用できない条件に当てはまっていないこと。ただし、ギャンブル等が原因でできた借金でも自己破産を利用できるケースもある。(詳しくは→自己破産をご確認ください。)

  • 同時廃止:財産がほとんどなく、免責不許可事由もない→自己破産する方の約7割が利用する

  • 少額管財:弁護士に依頼している場合。予納金は20万円程度。

  • 通常管財:財産が一定数以上ある

管財事件は、通常管財より少額管財になることの方が多いです。ただし、弁護士に依頼して自己破産することが条件です。

法人破産|費用の内訳

会社の経営が難しくなった時に検討される法人破産。法人破産は、会社の規模が大きくなればなるほど手続きにかかる費用が高くなります。

項目

小規模法人(売上数千万)

中規模法人(売上1〜数億)

大規模法人(売上10億以上)

弁護士費用

50〜100万円

100〜300万円

300万円〜

裁判所予納金

約70万円〜

200〜500万円

500〜700万円

合計

120〜170万円

300〜800万円

800万〜数千万円

法人破産だけで済む場合は費用目安は上記ですが、会社の運営資金のため会社代表者が連帯保証人になっている場合、ここに自己破産の費用が追加されることもあります。

必要な手続きは会社の状況によって異なるため、詳しくは依頼される弁護士にご確認ください。

費用が払えない時は?債務整理は費用立替や分割払いが利用できる

費用が払えない時の対処法

債務整理したくても費用を用意できない。そんな方も、債務整理を諦める必要はありません。手元にお金がなくても債務整理できる以下の方法を活用し、借金問題を解決していきましょう。

  • 無料相談を活用する

  • 法テラスの立替制度

  • 弁護士・司法書士事務所の分割払い

  • 依頼後の積立金で支払う

  • 家族に援助を受ける

無料相談を活用する

債務整理の相談は無料で受けついけている弁護士・司法書士がほとんど。手元に現金がなくても無料でご相談いただけます。無料相談では、あなたに合った手続きはどれか、手続きにかかる費用はいくらか、どのくらいの期間かかるかについて説明してもらえます。

また、無料相談を利用したからと言って必ずその事務所に依頼しなければいけないことはありません。2〜3社の弁護士・司法書士事務所に相談し、費用面や人柄、手続きの方針に納得できた弁護士・司法書士に正式依頼されるのがおすすめです。

法テラスの立替制度

法テラスは国が設立した機関。一定の条件を満たしていれば、弁護士・司法書士どちらに相談したい方でもご利用いただけます。そんな法テラスに相談するとできることは以下。

  • 無料相談(1回30分程度) / 1つの問題につき3回まで無料相談可能

  • 費用の立替

  • 弁護士または司法書士の仲介

法テラスに相談すればご自身で弁護士や司法書士を探す必要もなく、費用も立替てもらえるので、何から手をつければ良い方は法テラスへの相談が向いているかもしれません。

ただし、法テラスから紹介された弁護士や司法書士を勝手に変えることはできません。万が一相性が合わない等のことがあれば、法テラスに変更希望をお伝えください。

また、法テラスを利用するには一定の条件があります。

条件

単身

2人世帯

3人世帯

4人世帯

月収(手取り)

20.0万円以下

27.6万円以下

29.9万円以下

32.1万円以下

資産(預貯金など)

180万円以下

250万円以下

270万円以下

300万円以下

お住まいの地域によって基準は変わりますが、都市部の方が基準が高く、その他の方が基準額が低くなります。

法テラスに相談すると、以下のメリットがあります。

  • 弁護士・司法書士費用を立替てくれる→月々5,000〜10,000円で分割返済

  • 無利子→一般的な分割払いと違い、利子がかからない

  • 生活保護受給者→法テラスへの返済免除の可能性もある

  • 書類作成費用も含めて立替てもらえる

  • 全国対応→どこにお住まいの方でも条件を満たしていれば利用できる

法テラスを利用するには、まず法テラスに電話または事務所を訪問する。収入や資産の証明書類を提出し、法テラスを利用できるかどうかの審査が行われます。

審査には通常1〜2週間かかり、利用可能となれば提携弁護士・司法書士を紹介されます。その後立替金の手続きが行われ、月々5,000〜10,000円の分割払いをしながら債務整理することになります。

弁護士・司法書士事務所の分割払い

「法テラスを利用したかったが、条件を満たさなかった」そんな方にもご検討いただきたいのが弁護士・司法書士事務所の分割払い。債務整理は、多くの事務所が分割払いに対応しており、通常3〜12回払いで費用を分割払いできます。

分割払いできる弁護士・司法書士事務所を探す際は、以下ポイントにご注目ください。

項目

確認内容

着手金の分割回数

3〜12回くらいの分割払いが可能か(回数が多いほど月々の支払いは少ない)

支払い開始時期

弁護士や司法書士に依頼してすぐの場合や、和解後の支払いなど(事務所によって違う)

遅延した際の対応

万が一月々の支払いが遅れたらどうなるかを確認する

費用総額が明確か

着手金・報酬金・実費など、書面で内訳を出してくれるかどうか

追加費用の有無

出張費・通信費など、細かい費用を明示してもらう

「初期費用ゼロ」と言っている事務所でも、他の事務所より総額が高くなることもあります。一見安く見える事務所でも他の事務所と比較し、本当に費用を抑えられるかどうか確認してから依頼するようにしましょう。

また、弁護士や司法書士の登録番号や所属弁護士会を明示しない事務所は、詐欺の可能性があります。怪しいと感じた場合は依頼前に確認し、安全な事務所とわかってから着手金等を支払ってください。

希望すれば正式依頼前に見積もりを出してもらえるはずなので、見積もりは書面またはデータでもらうのがおすすめです。後から見比べられるよう見積もりを控えておき、2〜3社の事務所で見積もりをもらい比較すると良いですよ。

依頼後の積立金で支払う

弁護士や司法書士に債務整理を依頼すると、正式依頼後プール金を貯めるよう指定の口座を紹介されます。手続き前は返済に充てていたお金を貯めて、弁護士費用や手続きにかかる費用、または債権者に分配するためにプール金を貯めます。

自分で貯めるのは難しくても、弁護士や司法書士監修のもと貯蓄するならお金を貯められることもあるでしょう。プール金の支払い日は月々決まっているので、管理できずに使い切ってしまう心配もありません。

家族に援助を受ける

中には家族の援助を受けて債務整理する方もいらっしゃいます。法テラスが利用できない場合や、各事務所の分割払いを利用したくない場合はご家族に頼るのもひとつ。

ご家族に相談される際は、借金の現状と手続きにかかる費用など、見ただけでわかるようにまとめておくと親切です。

債務整理にかかる費用を抑える方法

債務整理にかかる費用を抑える方法

債務整理はしたけど、費用を抑えたい方もいらっしゃると思います。ご自身の借金額や借入先の数に合わせ、最適な債務整理選びにお役立てください。

費用が安い債務整理を選ぶ

債務整理にかかる費用は、特定調停→任意整理→個人再生→自己破産(→法人破産)の順に必要費用が高くなります。ただし、特定調停と任意整理がカットできるのは将来利息のみ。元金の減額や免責はできないのでご注意ください。

また、特定調停はご自身で手続きするため、目先の「弁護士費用を抑えたい」という理由だけで選ぶと時間がかかり、かえって負担が大きくなることも。借金額が少なく、債権者の数が少ない。さらに、行政書類の作成に慣れており細かい作業が得意な方に向いています。

個人再生より任意整理の方が費用を抑えられますが、個人再生なら減額できる元金は減らせない。そして、一括りで費用が決まる個人再生と違い、任意整理は1社ごとに手続きの費用が加算されます。

任意整理で費用を抑えられるのは債権者の数が少なく、元金減額が必要ない方に向いている債務整理です。

「費用を抑えたい」という気持ちだけで特定調停や任意整理を選ぶのではなく、借金の状態や今後の返済を見据えどの手続きが適しているかを考慮したうえでお手続きください。

債務整理の対象を絞る

個人再生や自己破産は手続きする債権者を選べませんが、特定調停と任意整理は整理対象を選べます。手続きする債権者の数によって費用が加算されるので、特定調停または任意整理にし、債務整理する債権者を減らせば手続きにかかる費用を抑えることができます。

たとえば3社から借入があるが、2社だけ特定調停や任意整理する。1社は引き続き返済する。ということができるのが特定調停と任意整理の良いところです。

返済の目処が立つ方は、手続きする債権者の数を調整するのもおすすめです。

法テラスや分割払いの注意点

法テラスや分割払いの注意点

手元に現金がないので、法テラスや弁護士・司法書士事務所の分割払いを利用したい。そんな方にご注意いただきたいのが、月々の支払い滞納してしまうと手続きが無効になってしまうこともあるため、必ず支払いできることを確認したうえで手続きを進めてください。

分割払いを滞納すると手続きが無効になる

弁護士や司法書士事務所への分割払いを滞納すると、契約が無効になりここまで進めていた債務整理も振り出しに戻ることがあります。滞納が続くと依頼した弁護士や司法書士から契約解除や辞任の連絡が来る。すると、別の弁護士等を探して手続きし直すことになります。

途中まで進めた手続きもストップしますし、新しい依頼先を探す手間もできる。さらに、債権者の心象も悪くなるため、自己破産・個人再生・任意整理、どの手続きを選んだとしても不利になるでしょう。

また、法テラスの分割払いは口座振替で引き落としされます。ここで引き落としできなかった場合はコンビニ等で利用できる払込用紙が届く。それでも支払われなかった場合は電話や書面で連絡がきます。

ここまで来ても支払いが確認できなかった場合、法的処置を取られる可能性があります。

弁護士・司法書士事務所の場合は契約が無効になりますが、法テラスは法的処置になるので、どちらにしても滞納しないようご注意ください。

払えなくなる前に連絡する

払えなくなる前に連絡する

万が一分割払いが難しくなったら、わかった時点ですぐに依頼した弁護士や司法書士、または法テラスにご相談ください。黙って滞納すると契約解除や法的処置につながる場合があります。

事前連絡があれば返済スケジュールを調整してもらえることもあるので、くれぐれも何も言わず滞納しないようにしましょう。

他の債務整理に切り替えることも

たとえば任意整理の費用を滞納しそうになった場合、手続きを個人再生や自己破産に切り替えることがあります。前もって相談しておけば何かしらの対策ができるので、「支払いできないかもしれない」と感じたら、すぐに相談されるのがおすすめです。

まとめ|債務整理の費用を用意できなくても手続きできる

債務整理は、現金がなくても手続きすることができます。「払えないから諦めるしかない」ということはないので、ぜひ費用も対策しながら借金問題を解決していきましょう。

状況

おすすめの対応

手元に資金ゼロ・収入が少ない

法テラスの立替制度を利用する

一定の収入はあるが貯金がない

弁護士・司法書士事務所の分割払い+依頼後のプール金活用

早く手続きしたい・貯金も少しある

任意整理を行い低コストで借金問題解決へ

借金額が大きく財産もある

個人再生で家を残して手続きする

返済の見込みがない・費用の支払いもできない

自己破産で全額免責にする

債務整理の相談は無料から始められます。ご自身に合った手続きが何かわからない場合も、まずは無料相談を活用されてみてはいかがでしょうか?2〜3社の見積もりを比較し、費用面で納得でき、相談しやすいと感じた事務所に依頼されると良いですよ。

制度別|債務整理の詳細と関連情報

各制度の仕組みや詳細、費用については以下でご紹介しております。

関連記事:

この記事を書いたのは 編集部/山井詩乃

編集部/山井詩乃

ファイナンシャル・プランニング技能士保有。金融分野の記事執筆歴3年以上。インディーズレーベルから歌手としてデビューし、Apple Music等の主要音楽配信サービスで楽曲をリリースした異色の経歴を持つ。現在は編集部キャップ・タジュウの下で金融知識と執筆技術の研鑽を重ねながら、音楽と執筆の両軸で活動中。「難しいお金の話を、もっとわかりやすく」をモットーに、読者目線の記事づくりを心がけている。

監修 奥野正智

ウイズユー司法書士事務所

奥野正智 司法書士

債務整理や闇金問題への対応を中心に、幅広い法務サービスを提供する司法書士・行政書士。これまでに8万件を超える闇金相談・解決実績を有し、特に違法業者への対応や借金問題の解決において豊富な経験を持つ。司法書士と行政書士のダブルライセンスを活かし、債務問題から各種手続きまで一貫した対応が可能。依頼者の状況を的確に把握し、迅速かつ実務的な解決を重視している。また、闇金被害に関する啓発活動にも取り組み、メディア出演や情報発信を通じて被害防止に寄与。法テラス登録相談員としての活動や、LEC東京リーガルマインド専任講師としての教育活動など、多方面で実務と社会貢献の両立を図っている。大阪司法書士会会員(第2667号)/簡裁認定番号第312416号/大阪府行政書士会会員(第7123号)/申請取次行政書士登録番号 行-172022200021

よくある質問

費用が払えなくても債務整理することは可能ですか?

できます。費用を用意できないからと言って債務整理を諦める必要はありません。

弁護士費用等が不安な方は以下手段でお手続きいただけます。

  1. 法テラスの利用 — 弁護士費用を法テラスが立替てくれる。月々5,000〜10,000円の分割で返済可能。生活保護受給中の方は返済免除 の可能性もあり。

  2. 弁護士・司法書士事務所の分割払い ー 着手金を3〜12回程度の分割払いにできる

  3. 後払いを利用する ー 債務整理手続き後に支払い開始

  4. 過払い金で相殺する ー 2010年6月以前に借入があった方は過払い金がある場合も。その際は過払い金で相殺することも可能。

  5. 受任後の積立(プール金) ー 受任通知を送ると督促が止める。そのため、本来返済に充てていたお金をプールし、費用に充てる。

生活保護受給中の方が法テラスを利用された場合、手続きにかかる費用の支払いが免除されることがあります。「お金がない」と迷う気持ちはわかりますが、早ければ早いほど返済も減り、トータルすると費用を抑えられます。

借金にお困りの方はとにかく早い段階で解決されるのがおすすめです。弁護士・司法書士・法テラスの相談は無料なので、まずは無料相談をご活用ください。

任意整理と自己破産、どちらの方が安く済みますか?

借入先の数によってどちらが費用を抑えられるかは異なります。

借入先

任意整理(合計)

自己破産(同時廃止)

2社

10〜15万円

30〜40万円

5社

25〜35万円

30〜40万円

8社

40万円超(自己破産より高い)

30〜40万円

任意整理は1社ごとに費用が加算されますが、自己破産は全てまとめて費用が決まります。複数の借入先がある場合は自己破産の方が安く済むことがあるのでご注意ください。

また、手続きを選ぶ際、費用だけでなく減額率等にも注目しなければいけません。

  • 借金がゼロになるか元金返済が残るか(自己破産:借金がゼロになる 任意整理:将来利息のカットのみ)

  • 資格制限の影響(自己破産は警備員や保険外交員等4〜6ヶ月仕事に影響する)

  • 官報への掲載(自己破産:掲載あり 任意整理:掲載なし)

どの債務整理を選べば良いか、それぞれの違いは「【比較表あり】任意整理・個人再生・自己破産の利用条件やできることの違い」をご覧ください。

司法書士に依頼すると費用を抑えられますか?

弁護士と比べて、司法書士の方が1〜2割安く済みます。

弁護士に依頼した際と司法書士に依頼した際の費用比較は以下。

利用する手続き

弁護士

司法書士

任意整理(1社)

4〜5万円

3〜4万円

過払い金請求

着手金1〜2万円+回収額の20%

着手金1万円+回収額の17%

個人再生

30〜50万円

25〜40万円(書類作成のみ)

自己破産

25〜50万円

20〜35万円(書類作成のみ)

ただし、弁護士と司法書士では債務整理に介入できる範囲が違います。司法書士法に基づき、司法書士が扱える借金は140万円までと決まっています。そのため、140万円以上の場合は司法書士に依頼しても債務整理できません。

また、個人再生や自己破産を行う場合、司法書士ができるのは書類作成のみ。裁判所への出廷はご自身がすることになります。司法書士は代理人として裁判所に出廷できないので、個人再生・自己破産を検討されている方は弁護士の方が向いているかもしれません。

弁護士に見積もりを出してもらったら相場より高かった。こんな時はどうすれば良いですか?

見積書の内訳をご確認ください。着手金・報酬金・減額報酬・実費、それぞれが相場の範囲内かチェックしましょう。

項目

任意整理(1社あたり)

個人再生

自己破産(同時廃止)

着手金

2〜4万円

30〜50万円

25〜35万円

解決報酬

1〜2万円

減額報酬

減額分の10%

裁判所予納金

なし

約3万円+再生委員15〜25万円

約1.5万円

相場より見積もりが高かった場合、書面またはデータで見積もりを出してもらってください。そして、他の事務所にも見積もりを依頼し、見積もりを比べてみましょう。2〜3社の見積もりを比較すれば、費用面の心配なく債務整理できるはずです。

ただし、費用が少々高くても債務整理が得意な事務所の場合もあります。依頼先を決める時は、費用だけでなく話しやすさや実績など、ご自身に合った事務所かどうかを見極めて決定されるのがおすすめです。

個人再生委員の費用は必ず発生しますか?

申立てる裁判所によって個人再生委員の有無は変わります。

裁判所

個人再生委員の選任

東京地裁

原則として全件選任される

大阪地裁

選任しないケース多い

名古屋地裁

必要に応じて選任

その他地裁

事案次第で個別判断

東京地裁は原則どの申立でも個人再生委員が選出されます。報酬は15〜25万円が基本。分割で支払うこともできます。

申立てる裁判所は自分で選ぶことができず、お住まいのエリアを管轄している裁判所を利用することになります。個人再生委員が選出されるかどうかは、依頼した弁護士に確認しましょう。

お住まいが東京近郊の場合は東京地裁を利用する可能性が高いため、個人再生委員の報酬が発生するものと思っておくのが安全です。弁護士事務所に見積もりを依頼すれば個人再生委員の報酬も含まれているはずなので、見積もりが出たら内容をご確認ください。

過払い金があったら債務整理の費用が安くなりますか?

状況によっては費用ゼロで債務整理できる場合があります。過払い金とは2010年6月以前の借入があった際に発生するものですが、過払いが多かった場合、債務整理の費用に充てられます。

  • 2010年6月以前に借入があり利息制限法(年15〜20%)を超える金利で支払っていた

  • 完済済みでも完済から10年以内 なら時効未到来で請求できる

  • 現在も返済中で 払い過ぎ分が元本を超えている場合は元本ゼロ+返金

過払い金回収の相場は着手金0〜2万円ほど。解決報酬は1〜2万円です。回収報酬は過払い金返還額の20%または25%。裁判で解決しない場合は20%で、裁判で手続きすると25%です。

たとえば過払い金100万円を回収した場合、弁護士費用は約20万円。手取り約80万円です。もし任意整理するなら、任意整理の費用に過払い金を充てられるので、任意整理の費用が80万円以下の場合は追加費用をかけずに任意整理できます。

過払い金があるかどうかは、弁護士または司法書士に相談すれば確認してもらえます。債務整理をお考えの方は、その旨も合わせて伝えるとスムーズにお手続きいただけます。

弁護士事務所の分割払いは何回まで分けられますか?

分割払いは事務所によって違いますが、基本は3〜12回程度です。

事務所のタイプ

分割回数

大手・広告事務所

3〜6回(3〜6ヶ月)

中堅・地域密着事務所

6〜12回(6〜12ヶ月)

法テラス利用

24〜36回(2〜3年)

大手と比べると中堅・地域密着型の事務所の方が分割回数が多い傾向にあります。手続きに合わせ、月々の支払額をシミュレーションしてみましょう。

  • 任意整理5社(合計25万円)を6回分割→月々の支払い約42,000円

  • 任意整理5社(合計25万円)を12回分割→月々の支払い約21,000円

  • 個人再生60万円を12回分割→月々の支払い5万円

  • 自己破産40万円を10回分割→月々の支払い4万円

  • 法テラス利用→月々の支払い5,000〜10,000円

法テラスを利用した場合が最も安く、支払いは月々5,000〜10,000円ほどになります。ただし、弁護士事務所に直接依頼するのと違い、分割払いを滞納すると法的処置を取られることも。支払いを遅延した場合のリスクが高くなるのでご注意ください。

また、弁護士事務所の分割払いは事前に利息の有無・遅延時の対応・支払い開始のタイミングを確認しておきましょう。契約前に確認することで、分割スケジュールも立てやすく依頼後の解決がスムーズになります。

債務整理の費用に消費税はかかりますか?

かかります。弁護士費用は消費税課税対象なので、見積もり金額に10%の消費税が追加されます。消費税が加算される項目は以下です。

  • 着手金

  • 解決報酬金

  • 減額報酬金

  • 過払い金回収報酬

  • 書類作成料・出張費・通信費(実費以外)

反対に、印紙代や切手代、官報広告費と戸籍謄本などの証明書発行手数料には消費税がかかりません。見積もりが税抜・税込どちらで作成されているか確認しておけば支払いの際も困ることはありません。

怪しい事務所の見分け方はありますか?

webサイトを見た印象や、実際にやり取りをして怪しいと感じたら依頼前に以下をご確認ください。

  1. 2〜3社の見積もりを比較する—極端に高い事務所・安い事務所は除外

  2. 登録番号を確認する—弁護士会のサイトで実在を確認

  3. 書面契約を必ず締結

  4. 「他社にも相談してください」と言う事務所 を選ぶ

  5. 着手金・報酬金・実費の内訳明示 を確認

見積書を書面で出さなかったり、早く契約するよう急かしてくる事務所は注意が必要です。登録番号や所属弁護士会を明示していない場合は本物の弁護士ではない可能性もあるので、依頼前に確認しておきましょう。

万が一怪しい事務所に出会った場合は、所属弁護士会にお問い合わせください。所属の有無を確認し、教えてくれるはずです。

また、2〜3社から見積もりをもらえば異常に費用が高い事務所や、違和感のある事務所と契約せずに済みません。特に初めて弁護士や司法書士を利用される方は相見積もりを取り、それぞれと連絡をとった印象も込みで事務所を選ばれるのがおすすめです。

費用を支払う前に手続きをやめたらお金は戻ってきますか?

債権者と和解する前なら一部または全額返金されることもありますが、基本的にはお金が返ってくることはありません。返金の可能性とタイミングは以下をご覧ください。

手続きのタイミング

返金の可能性

委任契約後・受任通知前

着手金は返金されないが、減額報酬は発生しない

受任通知後・履歴開示中

返金困難(業務が進んでいるため)

和解交渉中

返金困難

和解成立後

返金不可(成果に対する報酬支払い義務)

最初に発生する着手金は業務を開始してもらうために払うお金です。そのため、手続きが進んでいなくても返金は難しいです。また、着手金を払った後は債務整理のために弁護士や司法書士が動き始めます。労力が発生しているので、それぞれの手続きにかかる費用は支払う必要があります。

弁護士や司法書士への依頼は原則クーリングオフ対象外です。「やはり辞めたい」と言ってもお金が返ってこないので、必ず契約前に納得できる状態にしましょう。

重大な過失があった場合は弁護士会や司法書士会に相談すれば対応してもらえるので、依頼した相手の都合でなにかあった時は我慢せずにご相談ください。